現役栄養士インタビュー
柏木様インタビュー第四回:派遣社員のメリット・デメリット
第4回の記事では、柏木様が携わる保健指導というお仕事の内容についてと
派遣社員で働くメリットとデメリットについてお伺いしました。
―――特定保健指導とは、どんなお仕事なのでしょうか?
40歳から74歳の被保険者や被扶養者を対象に行われる特定健康診査という検診で、メタボリックシンドロームの予備軍であったり、メタボリックシンドロームにすでに該当している方に対して、生活習慣の改善をしていってもらえるように、面談や電話、お手紙、メールなどで支援するお仕事です。
もちろん改善に前向きな方もいらっしゃるとは思うのですが、会社に言われて仕方なく検診にいらっしゃる方もたくさんいるとも思います。
そういった方が変わりたい、変わろう、と思えるようなきっかけに何か私がなることができたらなと思っています。
―――特定保健指導のお仕事を、正社員としてできるところ、というのは考えたりしましたか?
いえ、実はあまり詳しく調べておらず、私の中で特定保健指導のお仕事は、派遣社員としてのお仕事しか扱っていない!という思い込みがありました。
そのことと、散々断りの理由にあった「未経験」の私でも応募可能である求人が見つかったため、正社員について考えることなくすぐに申し込みをしました。
―――ずっと正社員として働いてこられて、これから派遣社員として働くことに、不安は感じませんでしたか?
正直に話すと不安はありました。けれど派遣社員としてなら初心者OKなところもたくさんあり、派遣なりのメリットもたくさんあるので、踏み出すことができました。
自由に使える時間でセミナーやワークショップなど開催して、フリーランス管理栄養士として食育活動をしていきたいと思っています
―――派遣のメリットとはどういったところでしょう?
まず初心者OKな求人が比較的多いところです。あとは時間の融通がきくお仕事が多く、残業も比較的少ないので、プライベートの時間を自分で自由に使えるところもいいと思います。
―――その自由な時間で何をしますか?
自分が自信を持てるようになった理由であるファスティングを伝える活動を続けていきたいです。
あとは食べること、特に日本の食文化に興味を持つ人がもっと増えればいいなと思っているので、自分で勉強も続けながら、セミナーやワークショップなど開催して、フリーランス管理栄養士として、食育活動をしていきたいと思っています。
―――では、派遣社員としてのデメリットはありますか?
お給料が時給制なので正社員の時とは違い、確実に保障された月の収入がないこと。
例えば、正社員だと1ヶ月の基本給が決まっていて、最低限いただけるお給料ってあると思うのですが、時給制の派遣社員として働くということは、連休が続く時期にお仕事がなくなると、その日分のお給料はいただけない、働いた時間分しかいただけないということです。
逆に、多く長くお仕事に入れるときは、その分のお給料がいただけるので、自分の働いた時間、成果を数字で見られる点はいいなと、私は思います。
あとは、世間の人からの印象もまだまだ、「正社員じゃないんだ」という目で見られてしまいやすいところですね。
けれど、そこは自分のやりたいお仕事・働き方ができているので、自分自身が納得して働ける職に就ければ何も気にすることはないと思っています。
私は派遣社員としての仕事以外にも、プライベートの時間で、自分が本当にやりたいということをしながら収入を得られるようになれば、そこもデメリットに感じなくなるのではないかな?と思います。