現役栄養士インタビュー
柏木様インタビュー第五回:未経験からのキャリアアップ
第5回の記事では、柏木様の今後のキャリアアップや目標について
また、未経験から栄養士を目指す方へのメッセージを伺いました。
―――未経験からの管理栄養士へのキャリアアップで、悩むこと・躓くこともあったかと思いますが、ご自身なりに考えて乗り越えていらっしゃったのですね。これから栄養士として働いていく上で、将来こうなりたい!という目標はありますか?
私の大切にしている目標は、少々大きすぎるのですが、日本人がいつまでも健康的に過ごせるように、食を通して笑顔の輪を繋いでいくということです。
そのためにも、これから保健指導のお仕事で関わっていくクライアントの方に、その方の大切にしている部分を尊重しながら、健康のために気をつけてほしい部分を一緒に考えていけるような栄養士に、まずはなっていきたいです。
そして、私が変わるきっかけになったファスティングや、日本の伝統的な食文化などをより多くの方に知ってもらえるような活動もしていき、一人一人が自分にあった食事を選択する力を身につけられるようなお手伝いをしていける存在であり続けたいです。
―――では最後に、柏木さんと同じように栄養士経験がなく、キャリアチェンジに悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
私はもともとスポーツ栄養の道に進みたかったのですが、新卒の就活の時には「いきなりスポーツ栄養士として働くことは無理だ。まずは臨床現場で経験を積むことが先だ。」と言われ、そうするしかないけどそうはしたくなかったからと思い、諦めてしまいました。
けれど、今私は転職活動で栄養士としての経験がなくても、自分にできる範囲のことから方法を探し、選択をすることで、自分の目標に近づけていると思っています。
もし栄養士経験がないからとキャリアチェンジに悩んでいる人がいるなら、少し視野を広げて、考え方を変えてみてほしいです。
絶対にこうでなければいけない!という働き方ってないと思うし、正社員には正社員の良さがあるように、副業する働き方にも自分のやりたい活動、なりたい栄養士像に近づける方法は色々とあると思います。
私は今まで栄養士としては働いてこなかったけれど、その分、会社という組織における働き方から、先輩や後輩との繋がりもできましたし、学ぶことも多くありました。
もちろん栄養士としてこの仕事がしたい!という仕事があるのであれば、その仕事で人の役に立てることって幸せなことだと思います。
ただ私のように自信がなかったり、明確なビジョンがなかったりする人は、栄養士として一つの仕事にこだわるだけではなく、いろんな方向から食や栄養に関わることってできると思うので、「正社員じゃなきゃ」とか、世間一般の常識とされていることや、条件に縛られず、自分がどうしたいかを1番に考えてみるのも一つの方法として、いいのではないかな?と私は思います。
―――本日はありがとうございました。