現役栄養士インタビュー (4) 仕事のやりがい・大変なこと・印象に残ったこと

現役栄養士インタビュー (4) 仕事のやりがい・大変なこと・印象に残ったこと

現役栄養士インタビュー

T様インタビュー第四回:仕事のやりがい・大変なこと・印象に残ったこと

第4回の記事では、T様が勤務されちている大規模デイサービスのお仕事を通して得られたやりがい
大変だったことや印象に残っていることなどを伺いました。

―――仕事のやりがいは?

ご利用者様との距離が近い分、食事の反応がダイレクトに伝わってくる職場です。自分で考え、調理したメニューをおいしかったと言っていただけたときにすごくやりがいを感じます。また、利用者様が声をかけてくれてかわいがってくださるのもすごくありがたく、私が休みだと寂しいと言ってくださるご利用者様もいます

また、栄養相談の時、ご利用者様の悩みをお聞きしていると特に女性の方はどうしても話が長くなりがちで時間内に終わりにしなくてはならないことがすごく心苦しいなと思いますが、話してすっきりしたわと言っていただけるとすごくうれしいです。
ご利用者様の皆さんは本当に前向きでこちらが逆に元気を頂いています。
前向きな精神がいつまでも元気でいられる秘訣なのだと思います。私も見習いたいなと思います。

―――仕事で大変なことは?

1日中厨房で立って作業をするので体力面が大変です。
あとは180名分を正午に一気に提供するため、スピードと正確性が求められ、スピードに慣れるまで時間がかかりました。
大変なエピソードとしては私は体が小さく、持病で少し筋肉が弱いので、重いものを運ぶのがとにかくつらいです。
少しずつ無理がないように何回にも分けて運んでいます。
時間に追われる仕事であるため、常にテキパキ動くので帰宅後はぐったりです。
しかし、もともとせっかちでじっとしいていられない性格なのでその点は事務職よりも私には向いてはいたと思います。
また、レストランと違って誰が何を食べたかをご家族様に印刷して渡すためにパソコンに入力する必要があるのでその入力の作業が大変です。

元気な人を相手にする仕事はこちらも元気をもらえます。

―――デイサービスでの職場を選んだ理由は何ですか?

お年寄りとお話しすることが好きだったのと、デイサービスはほかの高齢者施設よりも元気な方がたくさんいらっしゃる点とバラエティ豊かなメニュー展開で調理も学びたいという気持ちがあったからです。
元気な人を相手にする仕事はこちらも元気をもらえます。

―――学生の時に抱いていた管理栄養士のイメージと実際働いてみてからのギャップはありましたか?

ありましたね。管理栄養士は事務作業を行って調理員に指示をするものと思っていましたが、実際働いてみると、特に私の現在の職場に関しては調理をすることが多くてギャップを感じました。
職場によって管理栄養士の業務内容は全然違うことに気づきました。

―――同僚とのエピソードを教えてください。

現在の施設での栄養士は7歳年上のリーダーと私ともう一人の栄養士の方と3人おります。
リーダーは物静かで優しいため、ほんわかした環境で仕事ができてすごく居心地がよいです。
というのも実は入社した当初は実家に近いという理由で現在の施設と系列の別の施設の栄養士の所属でした。
数か月はそちらで勤務しておりました。
入社したばかりで厨房の仕組みもわからなかったのですが、同い年の栄養士があまりに厳しい考えを持っている方でできるのが当たり前という感じで質問しても私に指導もしてくれませんでした。
教えてくれないので自分のやり方で仕事をすると怒られる、、という毎日でした。
同い年で栄養士同士でしたので勝手にライバル視をされているような気がしました。
私は仲良く仕事がしたくて歩み寄ったりもしましたが全く聞き耳も持たず。
そんな毎日についていけずマネージャーに相談したら現在の施設に異動させていただけることになりました
現在の職場に異動してからというもの毎日が急に楽しくなりました。
異動したその日から優しく話しかけてくれた現在の同僚が女神のように見えました。リーダーにも優しすぎるほど丁寧に指導していただけました。
私は厳しくされると余計にできなくなってしまうタイプなので、現在の職場はすごく合っていると思います
特に同期の栄養士とは特別仲良くさせていただいていて身長も大体同じで顔も似ていて双子のようにいつも一緒に働いていました。
ご利用者様からの反応もよく、双子みたいで可愛いとたくさん言っていただけたりしてファンがたくさんでアイドルのようですごくうれしかったです。
しかし、約1年前、彼女は退職の道を選びました。
それを聞いたとき本当に悲しくて残念な気持ちになりました。
ちょうど私の結婚の時期と重なり、私も退職を考えていたタイミングでしたので余計残念な気持ちになりました。
二人一気に退職するのは職場にも申し訳ないし、責任を感じてしまい、私だけ仕事を続ける決心をして今に至ります。
現在は新しい職員も入社していただいてその方たちと仲良く仕事をさせていただいています。
大好きな居心地のよい職場ですので結婚しても辞めなくて続けていてよかったなと今では思っています。

第5回プライベートの過ごし方
将来の夢や目標について

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