委託給食のメリット・デメリットとは？
委託給食会社で10年働いていた管理栄養士の私がメリット・デメリットを簡単にまとめました！
就職先に悩んでいる方の参考になれば幸いです！
委託給食のメリット
まず委託給食で働くメリットを７つ紹介します！
●様々な現場・食事体系を体験できる
直営の場合、病院に就職したら他の現場・食事体系を経験するには転職するしかありません。
しかし、様々な現場を受け持っている委託給食会社の場合、転職する事無く色々な現場を体験することが出来ます。
例えば、病院でも大きな総合病院や産婦人科・内科・整形外科では仕事の内容は大きく変わります。
さらに、介護施設・児童福祉施設・障がい者施設・学校給食・保育園・社員食堂などなど、様々な施設があります。
栄養士として「どこで何がしたいか？」が明確に無い場合は、いろいろな経験が出来る委託給食はおすすめです。
●現場を異動できる
直営の場合だと、就職先で「辞めたい」と思う事があった場合退職するしかありません。
しかし、委託の場合は現場を異動することが出来るので、心機一転！ガラリと働く環境を変えることが出来ます。
●直営より働いている人数が多い場合が多い
委託会社の規模にもよりますが、基本的に直営より委託の方が社員数が多いです。
会社によってはイベントなどで違う現場の方と交流できるので直営より多くの人と接点が持てます。
飲み会やランチ会など、自分とは違う現場で働いている人の話が聞けるのは面白いですし、自分のためになります。
直営の場合、ずっと同じ人間関係が続くことが多いですが、委託の様に人数・現場も多く異動もあり毎年新入社員が入ってくる環境は飽きやすい方には向いているかもしれません。
●直営より若い社員が多い所が多い
委託の社員は若い人が多いです。
なので、気軽に話せる先輩や可愛い後輩などとの出会いもあります。
私が働いていた委託給食会社では、社内恋愛・社内結婚もよく耳にしていましたよ。
●新卒の場合、同期がいる
直営の場合、新入社員が自分ひとりだけという場合もあります。
慣れない仕事で疲れた心を励まし合える同期・仲間がいるのは心強いものです。
私は同期飲み会や会社の集まりなどで、同期と会う機会があり毎回楽しい時間を過ごせました。
同期を得られるのは大きなメリットです。
●出世を目指せる
直営の栄養士の場合、施設側の重要なポジションに割って入るのはなかなか難しいことです。
委託の場合、平社員→施設責任者→マネージャー等の統括者→次長・部長・係長などなど出世を目指すことも可能です！
（委託会社によっては、学歴で出世の上限が決まっている所もあり）
●結婚などの引っ越しで家から近い現場に異動届を出せる
働く場所が直営と違って一カ所ではなく多数ある為、引っ越し先から近い現場に異動できる場合もあります。
ただし、要望通りに行くかは現場によるので上司と要相談です。
委託給食のデメリット
続いて委託給食で働くデメリットを６つ紹介いたします。
●栄養士の場合、専門的な仕事より調理が多い
委託の場合、多くの栄養士は調理から仕事が始まります。
現場によってはほぼ調理師と変わらない仕事内容の現場もあります。
栄養士として絶対デスクワークがしたい！人と触れ合いつつ栄養の知識を生かした仕事がしたい場合は、直営の就職先に選んだ方が良いでしょう。
●管理栄養士でも栄養指導や食育などに関わることが出来ない
栄養指導や食育などは、施設側の栄養士・管理栄養士が行うことがほとんどです。委託側の栄養士が行う事は少ないです。
その為、栄養指導や食育がしたい方は、後々直営に転職するか、諦める場合が多いです。
●専門的な経験・知識が付きにくい
上記でもお話した通り、専門的な知識・経験を積みにくいです。
しかし、委託は調理現場を知ることが出来るので、後に直営に転職して献立作成や栄養指導・食育などに関わる際は現場の経験を生かした仕事が可能になります。
現場を知らない栄養士・管理栄養士が立てた献立は、栄養価はばっちりでも物理的に調理不可能な場合もあるので、やはり現場を知っているというのは強みになります。
●給料が直営より低い場合が多い
委託は下請けになるので、給料が低くなる傾向があります。
ならば、直営なら確実に給料が高いのか！？というとそれはまた別問題です。
委託の場合早番手当が出るところがあったり、他の現場に応援に行って給料がプラスになったりと直営より総合的に給料が上がる場合もあるからです。
●直営より立場が弱いことも多い
下請け会社なので仕方がない部分です。
施設側の都合で、何か変更があり自分たちの仕事が忙しくなる場合でも受けるしかありません。
まとめ
委託にメリットもあれば、デメリットもあります。
また、人によってはメリットがデメリットになったりと人それぞれ。
自分には何がメリットになるのか？譲れないデメリットはあるのか？などを考えて、ぜひ今回の内容を参考にして就職先を選んでくださいね！
