【体験談】恐怖!本当にあった強烈な職場

【体験談】恐怖!本当にあった強烈な職場

恐怖!本当にあった強烈な職場

あなたの職場はみんな仲良く、平和なところですか?
栄養士を長年経験していると、癖のある職場のひとつやふたつは出会ったことがあるのではないでしょうか。
今回は私が経験した、とある職場のエピソードをお話しします。

勤務初日から洗礼

転職先の職場として決まったのが、関西地方のとある福祉施設。
社会福祉法人と医療法人の2つが一緒になっている職場でした。
そのため、同じ厨房スタッフでも2つの法人に分かれて属しているという、不思議なところだったのです。(私は医療法人の所属でした)

いざ勤務初日、渡された名札には「主任」の二文字が。
私は、特に疑問に思わずその名札を下げたまま各部署へ挨拶回りに伺いました。

最後に訪れた社会福祉法人側の事務所。
そこで年配の女性事務員さんが私の名札を見るなり、「なんであなたが主任なの!?調理チーフを差し置いて新人のあなたが主任なんておかしいでしょ!」と驚きの発言をしてきたのです。
なんでと言われても、上から任命されたので私の一存で決めたわけではありません。
前任の管理栄養士も主任だったので、その後釜に就いたのだから問題はないはずです。
しかし、そのことを伝えても聞く耳を持たないどころか「若い管理栄養士なんてね!どうせ調理も下手くそだし、チーフにかなうわけないのよ!なのに厚かましく主任だなんて、恥ずかしいと思わないの!?」などと罵倒されました。
私も当時は若かったので、圧倒されて泣いてしまいました。

その後、同じ法人の事務長に相談するとすぐに先ほどの事務員さんがやってきました。
「何も知らないあなたに対して怒鳴ったのは悪かったわ。でもいいわね、若い子は。事務長に泣きつけばすぐに私を悪者にできるし。まあ、せいぜい○○さんに料理を教わってヘタなものは出さないことね。」とチクリ。

しばらく日にちがたって分かったのですが、その職場は2つの法人が仲良くなかったのです。
調理チーフは社会福祉法人側の人で、厨房内で絶大な権力を持っていました。(事務員さんとも仲が良かったのです)
ところが、調理師のため長年勤めていても厨房の主任になることはできなかったのだとか。
そのチーフを差し置いて医療法人側の私が主任になったことが、社会福祉法人の人たちにとって面白くなかったのです。

言葉のとおり受け取ってはダメ?

またある日のこと。調理チーフやその取り巻きの調理スタッフと一緒に休憩をとっていると、話の流れから「あなたはとっても素直ね。」と言われました。
褒めてもらっているのかなと思っていると、あとから別の調理スタッフに「あれは“何でもバカ正直に受け取るわね”って嫌味ですよ」と言われたのです。
褒めているように見せかけて嫌味を言われるという体験は初めてだったので、衝撃でした。
以来、仲良くない人の言葉には裏があるのではと勘繰る、嫌な性格になったような気がします。

管理栄養士=厨房内のヒエラルキー最下位

この職場では、管理栄養士は調理スタッフ以下の扱いなのだなと思ったエピソードをひとつ。
そこでは、昼食を受け渡すと休憩の前に厨房内と事務スペースの掃除をする流れになっていました。
パートの調理スタッフが交代で掃除をする決まりになっていたので、特に何も思わず掃除をしてもらっていたのです。

ところが、先ほどの話に出てきた年配の事務員さんがやってきて、「あなたたちは座ってばかりなんだから“掃除は私たちがやります!”って代わるべきでしょ!みんな調理で疲れているのに、ほんと気が利かないわよね。」と言われました。
事務員さんに調理スタッフが愚痴でも言ったのでしょう。

確かに座って事務仕事をすることが多いのですが、決して遊んでいるわけではありません。
献立作成、発注、検品、棚卸し、栄養管理計画書作成、ラウンド、会議などたくさんの仕事があります。
そこに、週2~3日もしくは急遽厨房に入るのです。
しかし、その忙しさなどまったく分かってもらえず、ただ座ってパソコンを触っているだけと認識されていました。
結局退職をするまで、厨房内での管理栄養士の立場の低さは変わりませんでした。

まとめ

ここまで管理栄養士が下に見られたり、派閥争いがひどかったりする職場は少ないと思います。
しかし、どの職場も大なり小なり癖があるはずです。
私はこの経験をしたことにより、「あの時の職場よりひどい職場はそうはないだろう。」という気持ちで、新しい職場では前向きに向き合うことができました。
余計なことに心を砕きたくありませんが、おいしい給食を届けたり、きちんと仕事を全うしたりするためにも、嫌なこともさらりと受け流して頑張っていきましょう。

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