栄養豆知識
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【お役立ち】栄養士の委託給食での仕事内容とは?

    2019.12.31
    【お役立ち】栄養士の委託給食での仕事内容とは?
    ・委託給食での仕事内容
    ・委託先の種類
    ・現場によって仕事内容が違う

    委託給食って、実際の仕事内容はどんなものなの?

    そもそも委託給食に就職したら
    「どんな現場があるのか?」「現場ではどんな仕事があるのか?」気になりますよね!

    そこで今回は、委託歴10年の私が具体的な委託先・仕事内容を解説していきます!
    では、栄養士の委託先の仕事内容をより想像しやすいように、まず実際にどんな現場(委託先)があるのか?を見ていきましょう!

    委託給食の委託先

    委託給食会社は、様々な現場を経験できる就職先です!
    委託先はとっても種類が多くありますが、今回は私が経験したことがある現場をご紹介します!

    • 老人ホーム
    • 病院
    • 児童福祉施設
    • 学校
    • 給食センター
    • 企業・工場の食堂

    委託先によって食数はバラバラで、多ければ1万食以上~少なければ30食と幅広いです。
    また、食数によって働く社員の人数も変わってくるので、食数が多い現場ならば、社員複数名で一緒に働くことになります。
    食数が少ない現場ならば、1人で下処理から調理・配膳。さらに事務仕事も行う現場もあります。

    委託先による勤務体系

    勤務体系は委託先の現場によって大きく異なります。
    学校関連(小・中学校・給食センター)の場合、昼勤のみの土日休みが多いです。
    しかし、学校関連の夏休み・冬休みなどの長期休みは他の現場へ応援に駆り出される場合もあります。
    入院患者のいる病院・福祉施設の場合、早番・昼版・遅番などのシフト制休みもバラバラになります。
    盆正月なども、患者さんがいる為仕事はあり、正月などは特別手当が出る会社もあります。
    社員食堂の場合、多くは昼勤のみで、休みは委託先の会社と同じの場良いが多いです。
    たまに、朝食・夕食・夜食を提供する社員食堂もあり、その場合はシフト制です。

    委託先での仕事内容

    委託給食に就職した栄養士の仕事内容は主に調理作業です。
    しかし、委託給食の仕事は現場によって全然違う場合が多いです。
    今回は、メジャーなパターンを紹介していきます!

    食数が少ない現場の場合

    食数が少ない施設では、基本社員が少ないのでパートと一緒に現場作業が多くなります。

    • 調理
    • 配膳
    • 洗浄
    • 仕込み
    • 事務作業
    • 温度チェックなど衛生管理
    • 現場によっては献立作成

    食数が少ない現場の場合、社員数も少ないので基本全て自分で行います。またパートに指示して作業してもらいます。
    現場によっては、献立作成を求められる場合もあります。

    食数が多い現場の場合

    給食センターなどの大規模の調理現場の場合は、委託の社員数が多いのが特徴です。
    具体的な仕事内容は、

    • 調理
    • 配膳
    • 洗浄
    • 仕込み
    • 事務作業
    • 温度チェックなど衛生管理

    基本調理作業が多くなりますが、食数が控えめな現場では衛生管理業務を担当する場合も出てきます。
    大きな現場の場合管理栄養士在籍が必須の条件の場合が多いです。

    その場合、栄養士は主に調理・配膳・洗浄・仕込みなどの、肉体労働がメインとなります。
    献立作成などは、市の管理栄養士がたてる場合がほとんどです。
    その為、学校関連ですが食育に関わる事はほぼありません。
    社員だけでなく、パートの人数も多いので人との接点が多い方が好き!という方には給食センターはおすすめです。

    給食センターではなく、学校で直接調理している場合

    社員1人~または数名。その他パート。
    調理~洗浄・事務作業など、基本全て行います。
    子どもの顔が見えるので、配膳時や回収時に子どもたちと少し接点がもてます。
    小学校の場合、とても大きな声で「ごちそうさまでした!!!」と叫んでくれる子もいました。
    学校側に栄養士または管理栄養士がいる為、食育に関わる事はありません。
    基本は調理作業~片付け、事務作業になります。

    早番・昼版・遅番などシフト制の場合

    • 調理
    • 配膳
    • 洗浄
    • 仕込み
    • 事務作業
    • 温度チェックなど衛生管理

    基本早番は社員1人。または社員1人+パート数名で行います。
    その為、寝坊すると一気に大ピンチを招きます!
    交代制の場合、仕事内容は分業制が多いです。
    例えば、早番の人が朝食・昼食の調理をし、昼番の人は出社したら夕食の下処理や、昼食の配膳。といった感じになります。
    現場によって違うので、あくまで一例になります!

    調理師が多い現場の場合

    調理師が多い現場の場合、栄養士は事務作業・衛生管理がメインになる事が多いです。
    具体的には、

    • 献立作成や発注
    • 中心温度の管理や配膳時の温度・品質管理
    • 食札の整理や、その他の事務作業
    • 配膳の最終チェック
    • 作業指示(アレルギー食など)

    現場によっては、配膳や下処理を行う場合もあります。
    また、特別食(アレルギー食など)だけ栄養士が調理する場合もあります。

    委託先によって仕事内容は全く違う

    委託の辛いところですが、委託先との契約内容が現場によって全く違います!
    具体的な契約内容は、

    • 「調理だけ」の契約
    • 「調理・献立作成まで」の契約
    • 「調理・配膳まで」の契約

    など、現場によって大きく仕事内容が違います。
    契約内容が現場によって違うのが、なぜ辛いのか?と言うと、
    契約によって仕事内容が変わってしまうからです!
    という事は!
    現場によって仕事内容が違う!ということ。
    その為、委託給食での栄養士の仕事内容は主に調理ですが、現場によって全然違うものになってしまうのです!

    しかし、いろいろな現場・仕事を経験できるので、
    「将来の為に、いろいろと経験したい!」「自分の進むべき方向を見つけるのに、様々な食種に触れたい!」
    上記のような方は、委託給食会社への就職も選択肢に入れてみて下さいね!