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【レシピもあるよ!】ママ栄養士さんに教えてもらう”時短”離乳食の作り方〜離乳初期編〜

    2020.03.31
    【レシピもあるよ!】ママ栄養士さんに教えてもらう”時短”離乳食の作り方〜離乳初期編〜

    ママ栄養士さんに教えてもらう”時短”離乳食の作り方〜離乳初期編〜

    すりつぶしたり、こしたりする必要のある離乳初期は、手間がかかるし面倒です。
    でも5−6ヶ月の赤ちゃんは、寝返りしたり、ズリバイしたり、ママが近くにいないと泣いてしまったり、なかなか目が離せなくなってきます。
    キッチンに立って離乳食をつくる時間もなかなかありませんよね。
    なるべく離乳食の負担を減らし、ストレスなく育児に取り組めるのが理想。
    今回は、栄養士の私も実践している、時短離乳食作りの方法についてお話しします。

    時短のポイント

    フリージングをする

    フリージングとは、離乳食を冷凍しておくことです。
    食べる量は少ないけれど手間のかかる離乳初期は、まとめて作ってフリージングするのがオススメです。
    食べやすい状態に加工した後、製氷皿や専用の容器を使って1回分ずつ冷凍します。
    食べるときには電子レンジで温めるだけ。しかも毎食ごとの準備に必要な時間は5分程度
    電子レンジなら、ずっと見張っておく必要もないので安心です。
    家族がいる週末にまとめて作るのも良いですし、1日1品、ママたちのご飯を準備する片手間で作っても良いですね。

    製氷皿は食材によって取り出しにくいものもあるので、時短のためには専用のものを買ったほうが良いかもしれません。
    時短のためにフリージングは必須ですよ!

    ハンドブレンダーが便利

    できる限り時短で作るには、ハンドブレンダーがとても便利です。
    おかゆや野菜の裏ごしは、すり鉢や濾し器でも十分できますが、時間がかかります。
    ブレンダーなら数十秒。潰し具合を調整しやすいので、ミキサーよりもハンドブレンダーがオススメです。

    ただし、離乳食でハンドブレンダーが活躍するのはほんの2−3ヶ月
    その後の用途が思いつかない方にはもったいない出費になってしまうかもしれませんね。
    私は離乳食が終わっても使える様、チョッパーやホイッパーのアタッチメントが付属しているものを購入しました。
    クイジナートのハンドブレンダーは、軽くて扱いやすくオススメです。

    冷凍野菜は時短の味方

    時短の離乳食作りには、下処理のいらない冷凍野菜もオススメです。
    皮むきが面倒な芋類、固くて切りにくいかぼちゃ、冷凍を使えば簡単に調理できます。
    冷凍なら、ほうれん草を穂先だけを選んで使う、なんてこともできますよ。

    市販のベビーフードもOK

    離乳食は全部手作りしなきゃいけない、なんてことはありません。
    ベビーフードは安全面の不安があるかもしれませんが、大人が食べる食品よりも厳しい基準が定められています。
    衛生面に関しては、家庭で作るよりも徹底されています。
    最近はうらごし、ペースト状にした離乳初期向けのベビーフードも様々なメーカーから販売されています。
    月齢に合わせた形状になっていますので、とろみ具合や量を参考にしてみるのも良いですね。
    手間のかかる初期は、思い切ってベビーフードメインにしてしまうのも一つの手です。
    離乳食作りにかける時間分、赤ちゃんと一緒に過ごせると考えれば、ベビーフードに頼るのも悪いことではないですよ。

    加熱は電子レンジや炊飯器にお任せ

    スイッチを押したらほったらかすだけ!電子レンジや炊飯器は、時短調理の強い味方です。
    片手間で調理するのにもぴったりです。
    次に炊飯器を使った離乳食作りについて、詳しくお話しします。

    炊飯器をフル活用しよう

    10倍粥は炊飯器におまかせ
    お鍋で炊くお粥は美味しいですが、ふきこぼれたり焦がしたり、火加減が難しいですよね。
    炊飯器ならセットしてスイッチを入れるだけなのでラクチンです。
    離乳食が進んで、7倍粥や5倍粥になっても米と水の割合を変えるだけでOKです。

    【作り方】
    1.米は洗ってザルに上げておく
    2.米を炊飯釜にいれ、米の量に対し10倍の水を加える
    3.お粥モードで炊飯(お粥モードがなければ通常炊飯で大丈夫です)
    ※柔らかさやとろみ具合が足りない時は、しばらく保温してみてください。

    ごはんと野菜を同時調理

    炊飯器で10倍粥を作るとき、野菜も一緒にセットしてしまいましょう。
    ほったらかしで離乳食向けの柔らかな蒸し野菜が出来上がります。
    大人用のご飯を炊くときに一緒につくることもできますよ。

    【材料】
    人参・かぼちゃ・じゃがいも・さつまいも・大根・かぶ などがおすすめ
    ほうれん草はアクがあり、色も悪くなるので避けたほうが◎

    【作り方】
    1.野菜を5mm角程度に切る
    2.炊飯器に米と水をセットする
    3.1を瓶または湯飲み、マグカップなどに入れた状態で、米をセットした炊飯器の中に入れる
    4.炊飯スタート
    5.炊き上がったら、それぞれブレンダーなどでペースト状にする

    ※瓶や湯飲みの底に米粒がつくのが嫌な方は、アルミホイルを巻いておくと洗う時の手間が減ります。

    ほったらかし野菜スープ

    離乳初期から完了期、大人のご飯にまで活躍する野菜スープも炊飯器で簡単に作れます。

    【材料】
    人参 玉ねぎ キャベツ などクセのない野菜

    【作り方】
    1.それぞれの野菜の皮をむき、適当な大きさにカットする
    2.1を炊飯釜に入れ、野菜がかぶるくらいの水を入れる
    3.炊飯スタート
    4.1時間程度で野菜が柔らかくなれば完成
    5.煮汁がそのまま野菜スープとして使えます

    ※残った野菜はまとめてペーストにしてもOK
    別々にペーストにしたい時は、各野菜をそれぞれだしパックに入れて炊飯するとやり易いです。