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【栄養豆知識】『ファスティング』ってどういうこと?効果やメリット、デメリットについて

    2020.04.02
    【栄養豆知識】『ファスティング』ってどういうこと?効果やメリット、デメリットについて

    最近、様々なダイエットがある中で「ファスティング」という言葉を耳にしたことはありませんか?
    一体ファスティングって何なんだろう?本当に大丈夫なの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
    今回はファスティングとはどういったことなのか?どういう効果があるのか?メリットやデメリットなどについてお伝えしていきます。

    ファスティングとは?

    ファスティングとは、日本語に直すと「断食」という意味です。
    断食と聞くと、
    「一切何も食べないの?」
    「宗教的なものでしょ?」
    「食べないでいるなんて考えられない!」
    など、あまり良くないイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。

    確かに、古来から宗教的な断食などは存在していましたが、中には医療目的で行う国もあったり、最近では日本でも、ダイエットだけでなくデトックスや体質改善を目的に、ファスティングを行う人が少しずつ増えてきています。
    食を断つことで、体重が減るのは当たり前ですが、そのほかにも様々な効果が期待できるため、ファスティングをしようとする人が増えてきているのです。
    ではその効果とはどういったものなのか、見ていきましょう。

    ファスティングの効果、メリット

    内臓の休息効果

    私達は普段1日3食食べている方が多いと思います。
    身体を健康に保つためには、バランスよく食べましょう。と、言われています。
    しかし、食べるということは消化・吸収をしなければなりません。
    内臓は消化吸収のために365日休みなく働いているということになります。
    食べすぎてしまった日には、さらにオーバーワークな状態になってしまいます。

    ちなみに、通常の食事による内臓の1日の活動量は、フルマラソン完走したとき程あると言われています。
    つまり、意図的に内臓を休ませてあげなければ、毎日フルマラソンを完走していること状態ということなのです。

    ファスティングをして食べない期間を作ることで、いつも休みなく働いている内臓に休みをあげて、その疲れを軽減することができます
    私達も、疲れが取れると仕事効率が上がると思いますが内臓も同じで、疲れがとれてよく働くようになると、私達の体は代謝もしやすく太りにくい身体の仕組みを保てるようになっていきます。

    腸内環境が整う、便秘改善

    一定期間食べないことで、腸内に食べ物が入らないので、今腸内にある物を出してしまえば腸内環境を一旦リセットできます。
    リセットして、その後ファスティング後に食べる食事に工夫をすることで、腸内環境をいい状態に変えていくことが可能です。

    身体の余分な脂肪が減る

    ダイエット効果を期待する方が多いかと思いますが、その効果の秘密はここにあります。
    普段、私たちの身体は食べた物からエネルギーを作り出し活動していますが、エネルギーを作るためにまず初めに使われるのが糖質です。
    エネルギーを作るための糖質が体の中からなくなってやっと、脂肪は使われるようになります
    つまり、脂肪を早く使いたければ、糖質を食べないか、空腹状態で運動を長い時間行うなどしないといけません。

    ファスティングにもいろんな種類がありますが、糖質の含まれない良質な酵素ドリンクや味噌汁、クレンズジュース、果物だけを少量取り入れながら行うファスティングでは、体の脂肪を燃やすのに必要な糖質やビタミン・ミネラルを最小限に取り入れて行うことで脂肪の燃焼を促進します。
    短期間では難しく、3日以上のファスティング期間を経て、脂質の代謝が始まります

    蓄積されていた毒素が身体の外へでる

    私たちの普段の食事で、添加物や農薬など、できれば摂りたくはないですが、実際には避けきれないと思います。
    体内に入ってきたそういった毒素は、脂肪の中に蓄えられています。
    毒素があると、本来なら代謝できるはずのものが代謝できなくなることにより、代謝が低くなり、身体が冷えたり、痩せにくくなったりします
    ファスティングで脂肪燃焼を促し、余分な脂肪をなくすことで、それらの毒素も一緒に体の外に出すことができるので、デトックスができるだけではなく、ファスティング後も代謝しやすく、痩せやすく太りにくい身体にしていけるのです。

    免疫が高まる

    これに関しては、腸内環境が整うことと関係しています。
    私たちの体の免疫は7割が腸で作られていると言われています。
    腸内環境を良い状態に保つことは、免疫をしっかり作るための場所を整えるということです。
    逆に腸内環境が悪い状態が続くと、十分な免疫が作られず、身体が弱い状態になってしまいやすいのです。

    薄味なシンプルな味を好むようになる

    ファスティングの後、食事をすると味覚や嗅覚が鋭くなっており、今まで食べていた味付けのものでも濃く感じることが多いです。
    ファスティングをきっかけに、薄味なシンプルな味を好むようになることで、余分な物を体内に入れなくても済むようになり、健康的に変わることも期待ができます!

    ファスティングのデメリット

    始めは空腹感に慣れないと少々辛いかもしれない

    何も食べない断食ではなく、酵素ドリンクやフルーツ、味噌汁などを取り入れながらのファスティングは、通常食よりは少量になります。
    飲むことはできるので空腹感は意外と大丈夫な方がほとんどですが、中には食べることが頭から離れず辛い!という方もいらっしゃいます。
    どうしても不安な方は短期間の半日ファスティングなどから始めると良いです。

    方法によってはコストがかかる

    酵素ドリンクを使う場合、値段が気になる方もいらっしゃると思います。
    酵素ドリンクには高価なものから低価格のものまで幅広くあり、最近ではドラッグストアでも簡単に手に入ると思います。
    そんなときに、『え?こんなに高いの?』と、思う方もいらっしゃるかもしれません。
    酵素ドリンクは価格より成分を見て選んで欲しいのですが、低価格のものは少量の酵素液に砂糖液が入っていたり、酵素の濃度が薄いものが多いです。
    なるべく原材料がシンプルな、野菜、果物、海藻などの食材を使用しているものを選んでいただきたいのですが、そうなると価格が上がりがちです。
    そこをデメリットに感じる方もいるかもしれません。

    まとめ

    ファスティングについて、効果やメリット、デメリットについてお伝えしました。どうだったでしょうか?イメージは変わりましたか?
    まだまだ敷居が高い。と言われる方も多くいらっしゃいますので、少しでもこの記事を読んで、ファスティングを身近に感じていただけると嬉しいです。
    半日や1日のファスティングは平日は仕事や前後に予定が詰まっていても休日に短時間でするなど、比較的取り入れやすいと思います。
    長期のファスティングをされる際は、自己流でやってしまうと思わぬ体調不良に辛い思いをされる方もいらっしゃいますので、必ず専門家の指導のもと行うようにして下さい