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【体験談】先輩として初めて新人栄養士を指導した話

    2019.04.22
    【体験談】先輩として初めて新人栄養士を指導した話

    10年以上のブランクを経て、再び栄養士として働き出してから半年がたとうとした時、新人の栄養士が仲間入りしました。

    人が増えることによって、今までよりも作業がスムーズに進み、先輩の指導の元、私と後輩が動くと言った体制で仕事をしていました。
    しかし、先輩が働きすぎな事もあり、少しでも負担を軽くするために、私と後輩の2人体制でお食事の提供をすることになりました。

    今回は、栄養士ならではの新人教育についての体験談をお話します。

    どうすれば効率よく作業が出来るのか

    栄養士の仕事は現場仕事です。
    いかに効率よく時間に間に合うようにお食事をお出しするかが重要です。

    それに加えてレシピ通りを元に、禁食として挙げられているものを提供しないように気を付けなければいけません。

    禁食の方もたくさんおり、卵がダメな人に卵を出さないようになど、代替えのものもしっかりと考えなければいけません。

    迅速かつ的確に行動をしなければいけません。
    後輩がどのように動いてくれるかによって自分はどうすればいいのかを掴んでいきました。

    先輩と2人で回していった時もフォローするような形でいろいろなことをしていきましたが、後輩と行う時は私がほぼ全体的に仕切らなければいけないので、気力と体力の消耗が激しかったです。

    作業を効率よく行うには、後輩にも頑張ってもらわなければいけません。
    その為にも、最初は後輩の性格や作業の速度などを知るところから始まりました。

    気が弱い私

    仕事もまだ覚えたてで、どのように動けば効率よく仕事が出来るかをまだしっかりと把握できていませんでした。

    その為、後輩に上手く指示だしをすることができませんでした。

    それと一緒に私自身も人に対して指示をできる性格ではなく、なかなか言い出すことができません。

    それでも思い切って言うと、「今○○してるからできません」と言われ…
    後輩は一つの事に時間をかけるタイプで、後輩が一つの事をしている間に私がいくつかの作業を行っていました。

    それでもやはり私一人だけでは限界があり、時間に間に合わすために、後輩に「時間なくなるから○○して」「急がないとそろそろ間に合わなくなる」と言ってしまいました。

    後輩は私が言わないからまだ時間に余裕があるのだと思っていたようです。
    時間が無くなることを伝えると、後輩の作業のスピードが速くなり、焦りながらもなんとか時間に間に合いました。

    気が弱いからと自分が思っていることをなかなか言えずにいると、帰って自分の首を絞めてしまいます。

    言いたいことは言い方を考えつつも、しっかりと伝えるようにしなければいけないと思いました。

    栄養士ならではの新人の方に絶対に伝えなければいけないこと

    食事の提供について大事なことは必ず伝えなければいけません。
    では、どんなことがあるのか。

    禁食をチェック

    アレルギーではないけど食べられないものなど、ご利用者様にとって提供してほしくないものをしっかりとチェックしなければいけません。

    禁食が入っていることによって、不機嫌な気持ちになり、クレームに繋がります。

    それ以外にも、薬の関係で食べられないものも禁食になるので、命に影響する危険性も考えられます。

    そうならないためにも、禁食のチェックはしっかりと行わなければいけません。

    刻み食やミキサー食に気をつけよう

    刻み食の方に大きな固形のものを提供すると、咀嚼や嚥下をすることができず、食べることが出来ません。

    ミキサー食の人には固形物が入らないようにしっかりとミキサーをし、トロミをつけて提供をします。
    トロミをつけることによって、食べやすくなり、スムーズにお食事をすることが出来ます。
    トロミがないと食べられない人にトロミの無いものを提供すると、嚥下困難でむせてしまう事もあるので注意しなければいけません。

    異物混入を防ぐ

    栄養士だけではなく、飲食の仕事全てに言えることではありますが、衛生管理や異物混入は信用を失います。

    調理の仕事をするときは、常に清潔な状態で調理されたものを取り扱うようにしなければいけません。

    ゴム手袋のかけらやビニールのかけら、プラスティックのかけらなど、細かなものが混入される可能性が高いので、気を付けなければいけません。

    新人栄養士の教育に対してのまとめ

    新人栄養士の教育については、自分が思ったことは遠慮せずにしっかりと伝えること。
    こんなことを言うと傷つくのでは…など、遠慮していてはいけません。
    言い方を考えて、こうしてほしいと伝えることで、後輩も作業をしやすくなり、結果的に連携を取ることが出来るようになります。

    もし、嫌な言い方をしてしまったな…など思った時には最後に謝り、感謝の気持ちも伝えるといいのではと思います。

    性格の問題で困ったことがあった時には、先輩や上司に相談をし、一緒に解決してもらうようにするといいですね。

    現在も、仕事をまだまだ把握しておらず、焦ることも多いですが、慣れることも大事なのかもしれません。