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現役栄養士インタビュー(1)特定保健指導の仕事について

    2020.02.04
    現役栄養士インタビュー(1)特定保健指導の仕事について

    現役栄養士インタビュー

    大阪栄養士ナビのインタビュー第7弾をお届けします。

    今回はヘルスケア事業を展開している会社で特定保健指導業務を行っている
    管理栄養士のK様にお仕事についてお伺いしました。

    食事提供以外の場所で働く栄養士のお仕事内容や一日のスケジュールはどうなのか
    また、管理職として勤怠の管理や働きやすい環境づくりに取り組んでいることなどをお話いただきました。

    インタビューは全5回に分けて公開予定です。

    K様インタビュー第一回:特定保健指導の仕事について

    第1回の記事では、K様のお仕事内容と一日のスケジュール
    お仕事で大変に感じていることなどをお話いただきました。

    病院・学校・施設など、様々な場で活躍する栄養士。
    栄養士として働く人たちの生の声をお届けいたします。

    ―――本日はいろいろとお伺いしたいと思います。まずは自己紹介をお願いします。

    34歳A型、夫と猫1匹暮らしの、沖縄が大好きな管理栄養士です。夫の実家が沖縄にあるので、毎年里帰りを含めて沖縄に行きますが、必ずらっきょうとニンニクを市場で大量に買って、家で漬けて大事に食べるのが楽しみです。また、城跡を巡ったり、ただただ海を眺めていたり、都会では感じられない自然を感じることができるのが好きで、英気を養える場所として大好きです。

    ―――沖縄を満喫されてますね。私自身も沖縄にはダイビングでよく行くので…沖縄な話はまた機会があればぜひ。では本題に入りますね。現在のお仕事について教えてください。

    現在は、ヘルスケア事業を展開している会社にて、特定保健指導業務を担う部署の部長を務めさせていただいております。
    営業課、企画課、バックオフィス課、専門職課の4つの課を束ねております。
    売上管理やサービス企画運営の進捗、労務管理や研修教育体制の構築など、各課のリーダーと連携を取りながら、日々会議や報告書の作成、商品開発政策や研修講師、社員の面談やケアなど、人手が足りていないこともあり、何でも屋で仕事をしています。

    一日のスケジュール

    ―――本当になんでもされているんですね。1日の大まかな流れを教えてください

    時刻 業務内容
    8:00 出勤 電話対応、メールチェック、各種資料準備
    8:55 全体朝礼
    9:00 営業ミーティング
    9:30 管理者ミーティング
    10:30 商品開発打ち合わせ&製作
    13:00〜14:00 昼休み
    14:00〜18:00 新人研修
    18:00〜20:00 メールチェック、各種資料報告書作成

    就業時間は9:00〜18:00ですが、残業が多いです。
    基本土日休みですが、繁忙期には出勤することもあります。

    ―――繁忙期はどのくらいの期間あるのですか?

    繁忙期は10月〜3月で特に年明けの1月下旬から3月月中旬くらいまでがピークですね。
    逆に4月〜5月のゴールデンウィークまでは閑散期で、ほとんど仕事がない状態ですが、その間普段出来ない研修など集中的に行っております

    ―――管理職ならではの苦労をされているのですね…
    お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

    特定保健指導の対象者と面談した際に、約半年間担当させて頂くのですが、
    ・あなたのおかげで考え方が変わった
    ・食事の大切さが身に沁みた
    ・今までできなかったのに健康的に改善できてよかった。またあなたにお願いしたい
    などと言われた時ですね。
    その瞬間、その方との思い出やエピソードが頭をよぎり、次への活力になりますね。

    また、新人研修をした際に
    ・未経験だったけど、分かりやすく丁寧に研修してくれて安心した
    ・不安だらけだったけど、的確に教えてくれ、すごく勉強になった
    ・最初の頃はタジタジだったけど、アドバイスやフォローをしてもらい、自信に繋がった
    など、新人さんの成長を感じたときなどは、本当にやりがいを感じます!

    特定保健指導をするにあたり、一番の魅力は対象者と一定期間寄り添い、その方の専属アドバイザーとして、変わっていく様子や結果が出て活き活きとされている様子を間近で見られることですね!

    ―――逆に大変だと思うときはどんなときですか?

    対象者の方の生活習慣や環境を踏まえて、食事の摂り方や検査結果との付き合い方などをご提案しますが、中々ご理解いただけなかったり、こちらの伝え方の問題で誤解を与えてしまったりして、寄り添うのが難しくなってしまったときは、かなり悩み考えます

    あとは、管理職として、部署の運営や売上管理が芳しくないと社長や役員からプレッシャーをかけられたときです。
    なかなか現場の声が届きにくい環境に変わってしまい、打ち合わせや会議でも平行線になることも多く、状況によっては4〜5時間も缶詰になり、結局なんの結論も出ず…ということあります。

    そんなときは、管理職として不甲斐なさを感じることもあります。
    現場の抱えている問題を、なぜ理解してくれないのか、自分の伝え方が悪いのか、など悩むこともしばしば。
    中間管理職として下からも上からも、言われる毎日なので、今はこれが一番大変だと思っています。

    第2回転職して管理栄養士になるまでの道のり