現役栄養士インタビュー(3)転職を決めたきっかけと転職活動について

現役栄養士インタビュー(3)転職を決めたきっかけと転職活動について

現役栄養士インタビュー

A様インタビュー第三回:転職を決めたきっかけと転職活動について

第3回の記事では、A様が特別養護老人ホームを退職されて
食品メーカーでの商品開発のお仕事に転職した理由と転職活動について伺いました。

―――A様は現在食品メーカーの商品開発で働かれていますが、
特別養護老人ホームから現在のお仕事に転職を決めたきっかけはなんですか?

特別養護老人ホームには5年勤務し、後輩もでき指導する立場にもなっていました。しかし、業務がルーティン化してきていることや、栄養士といえど様々な業種があるので、チャレンジしたいと思い、結婚や出産をする前に…と思い、25歳で転職することにしました。

女性の場合、ライフスタイルが変化するので、その時々で優先順位が変わると思います。時にはやりがい、時には金銭面など、犠牲にすることもあるかもしれませんが、自分が一番大切にしていることはぶれないようにしようと決めました。

―――なるほどです。自分の考えに従って行動できるのはとても素晴らしいと思います!

私は料理をすることが好きなので、今までやってきたことを生かした仕事に就きたいと思っていた時に、商品開発の仕事を見つけました。
商品開発と聞くと実験のような要素があり、難しい印象がありましたが、基本は料理ができること、という事だったのでまずは履歴書を郵送しました。
その後連絡があり、上長と課長と面接をして採用となりました。

―――転職活動はどのように行いましたか?

主にネットで求人検索をしていました。
毎週決まった曜日に更新されるので、更新の曜日には必ずチェックするようにしていました。
応募する際には職務経歴などを入力したものを送り、その後面接に進んだり、経歴で不採用ということもありました。
私の場合、5社応募して4社面接に進み、2社内定をもらいました。面接は一対一か、一対二ですることが多かったです。
中途採用の場合、面接はなごやかな雰囲気で進むことが多く、志望動機は必ず聞かれるので、念入りに準備をしていき、履歴書の内容をもとに、今までの経歴や仕事内容を聞かれました。
その後は、会社説明や仕事内容の説明をされ、その内容について不安に思うことや、今まで経験があるのか照らし合わせていくように話が進みました。
結果は、全員が面接を終えたあとに、採用の場合は電話にて、不採用の場合は履歴書が返送されてきます。

仕事が決まらないというのは精神的にもつらいと思いますので、退職する時期は選んだ方が良いと思いました。

―――転職してよかったと思ったことはありますか?

良かった点は食品メーカーだと、月曜〜金曜までの9時〜18時の勤務で土日祝日が休みになったことです。
お盆や年末年始も休めるので、家族や友人との予定が合わせやすくなったのがメリットでした。
仕事内容でいうと、今までは毎日決まった時間にみんなで仕上げる団体行動でしたが、商品開発の場合、各自の締め切りで試作を繰り返すので、毎日何かに追われているという状況ではなくなり、余裕をもって仕事に取り組むことができるようになりました。
また、施設の場合、栄養士が1人いないと回らなくなってしまったりするケースがありますが、食品メーカーの場合、法的に栄養士がいなければならないというわけではないので、有休消化や産休、育休が取得しやすいように思います。
他にも今まで携わってこなかった職種の人との新しい出会いがあり、その中で仕事をすることはとても学ぶことが多く、高い意識を持って仕事に取り組むことができました。

―――休みが取りやすくなったということですね。逆に悪かったことはありますか?

悪かった点は、仕事内容では特にないのですが、転職するタイミングは重要だと思いました。
一般的にもそうだと思いますが、4月などの節目の時期には求人が多くなり、転職には適した時期だと思います。
退職する前に次の仕事が決まっていれば良いのですが、すぐに納得のいく求人が見つかるとも限りませんし、応募してから採用までに1ヶ月はかかることをふまえても、生活費の3ヶ月分は用意しておくと安心だと思います。
仕事が決まらないというのは精神的にもつらいと思いますので、退職する時期は選んだ方が良いと思いました。

第4回商品開発のお仕事と一日のスケジュール
仕事と育児の両立について

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