現役栄養士インタビュー
大阪栄養士ナビのインタビュー第8弾をお届けします。
坂口様インタビュー第三回:職場の雰囲気と栄養士としての成長を実感したこと
第3回の記事では、坂口様が働いている職場の環境についてや
栄養士として働いて成長を実感したことについて語っていただきました。
―――職場の雰囲気を教えてください。
職場は先輩方との距離がとても近くアットホームな雰囲気です。私の職場で働いている方はパートの方が2人、栄養士が私を含めて5人、施設の管理栄養士さんが1人います。。
一緒に仕事をしているメンバーの中で私が一番下ですが、先輩方が積極的にコミュニケーションをとってくださったり、仕事に慣れない時も私の様子を気にかけてくださったりして、働きやすい雰囲気を作ってくださっています。
他の職員さん同士でも距離がとても近く、業務を円滑に進めるために声掛けをしています。
また、業務中でもお休みの日はどう過ごしていたか話しかけてくれたりして和やかな雰囲気が漂っています。
働き始める前は栄養士は女性が多いので、人間関係が複雑なイメージを持っていました。
実際、求人サイトの口コミでも人間関係で悩んでいる声も目にしていて、不安だったのですが、全くそんなことはありませんでした。
働き始める前に施設に訪問したのですが、その時に何か心配していることはないか?と聞かれたので、人間関係が不安だと答えた私に店長が「うちは特別養護老人ホームだから仕事はどんな日でもあるから大変だろうけど、人間関係は心配しなくて大丈夫だよ」と言っていた通りでした。
人間関係で悩みたくなかった私としては、店長から最初にこのお話を聞けたことはこの職場を選ぶうえでとても大きく背中を押されたところです。
実際に働き始めて本当にその通りでここが勤務先でよかったと思いました。
困ったことがあれば、業務のことはもちろん業務以外の些細なことも親身になって相談に乗ってくれる良い先輩方ばかりです。
実際に業務ではじめて調理する献立の時は前日に調理方法やポイントを教えてくださり、当日は遅れている作業がないか気にかけてくださったり、手本を見せてくれたりします。
また休憩中では友達へのプレゼントを悩んでいた私にアドバイスをくださったりと、なんでも話せるいい先輩方で職場の雰囲気はとても良くて満足しています。
―――それはとても羨ましいですね!業務に取り組む中で、坂口様が大切にしていることはありますか?
私は業務に取り組む際にほかの人とのコミュニケーションを大切にしています。
厨房では洗浄機の音が大きいので、大きな声を出さないと周りの人に自分の声が届きにくいです。
それに朝食・昼食・夕食の利用者数も違い、利用者さんの中には食べられないものは個人のネームプレートに書いてあり間違って提供しないように注意しなければいけません。
業務をスムーズに進めるためにほう「報告」「連絡」「相談」はすごく重要だと思います。
なるべく廃棄率を減らすために利用者さんの数+3食ぐらい多めに調理するので数が間違っていて足りなくなると大変なことになります。
多く作りすぎても残った分はすべて残飯になってしまうので、毎回嚥下・咀嚼・一口・普通に分けられている利用食者数と今日の献立で主菜・副菜が食べられない人がいないかチェックしています。
また常に人の命を預かっているお仕事だと意識をもって業務に臨んでいます。
特別養護老人ホームは365日毎日必ず3食提供しています。
もし異物混入があったり、味付けがすっぱすぎてむせて誤嚥につながってしまったら安心して食事をできなくなります。
なので利用者さんの食生活を支えているという意識をもっていることも大切だと感じます。
―――栄養士として成長したことはありますか?
働きだして一番始めに教わることは洗浄でした。
最初は約80人分の食器を素早く洗うことができなくて先輩に手伝ってもらうことが多かったのですが、洗っていく順番やお皿の取りのコツを教えてもらい徐々に時間内に終わらせることができ成長したなと感じました。
働き始めてから2か月後くらいから調理を少しずつ教わっていきました。
夕食の提供時間が17:30と18:00なのでそれまでに調理して盛り付けまで完成させなければなりません。
最初は流れを教えてもらい、自分で流れをA4の紙に段取りを行う目標時間を書いて進めていきましたが、徐々に時間がおしていき先輩に助けられてばかりでした。
ですが、回数を重ねるごとで何とか時間内に調理し提供することが出来るようになってきた時に成長したなと実感しました。
また、わたしの職場では献立の味付けは、はかりで測ったりせず、味見をして美味しいものを提供しています。
そのため毎回味見をして味をざっくり覚えておかないといけません。
はじめは先輩に味付けの確認をしてもらうと砂糖をあと少し入れた方がいいなどとアドバイスして頂きましたが、同じ献立を担当したときに先輩に味見してもらいokを貰えるようになり褒めて頂いたときは嬉しかったです。