【気になる情報】栄養士が登場するドラマ・小説・漫画のご紹介!

【気になる情報】栄養士が登場するドラマ・小説・漫画のご紹介!

栄養士が登場するドラマ・小説・漫画のご紹介

お仕事もののドラマ・小説・漫画は、主人公の成長を楽しんだり、励まされたり、その世界について知ることができたり、面白いですよね。そういえば、医師や看護師が登場するお話はよく目にしますが、栄養士が登場するお話、あまり目にしませんよね。
今回は、現役の栄養士も、栄養士を目指す方も、そうでない方にも、ぜひみて欲しい、栄養士が登場するドラマ・小説・漫画を、私なり感想を交えてご紹介します。

栄養士の登場する漫画

ホスピめし みんなのごはん

病院勤務の管理栄養士が主人公の漫画です。2ndシーズンもあり、合わせて全6巻です。
真山総合病院の管理栄養士として勤務する小西麦子。
入院患者の栄養管理、外来栄養指導、NSTなどを担当し、患者さんの笑顔のために病院を駆け回ります。
年齢も病名もさまざまな患者を相手に、自分にできることは何なのか、ひたむきに向き合い、「食」のサポートをしていきます。

管理栄養士とは何をする人なのか、栄養指導はどんなことを話すのか、栄養士の仕事を知るのにぴったりな漫画です。
さまざまな病気に対する栄養指導の場面があり、細かな専門用語も出てくる本格的な内容です。
食事の力を信じ、患者さんを思いやる主人公に癒され、読み終わるとほっこりとした気持ちになります。
調理業務を委託する給食会社の職員たちとの微妙な関係は、とてもリアルに描かれており、病院栄養士の立場の難しさがよくわかります。
「食べることは生きること」というキャッチコピーのように、栄養士として働く上で、忘れてはいけない温かな気持ちがたくさん詰まった漫画です。

エーヨーヒーロー

こちらも病院栄養士が活躍する漫画です。
1巻なのでサクッと読めます。電子版のみで発売されている2巻は、より専門的な話を楽しめます。
栄養士の安藤が勤める病院に、管理栄養士の松下マリコが臨時職員としてやってきます。
古い体制の残る病院を、強気な姿勢でどんどん革新していきます。そんな彼女の姿に安藤も影響を受けます。
栄養士の資格を持ちながら、ほとんどが調理補助の仕事を担当する安藤は、管理栄養士を目指すことを決めます。

調理に手間をかけることに対する調理職員たちとの対立、栄養指導に聞く耳を持たない患者との対立、どんな問題も颯爽と解決してしまう姿はまさにヒーローです。
現実にはそんなに上手くいかないかもしれませんが、こんな管理栄養士になれたらな、と憧れてしまいます。
医師のように病気を治すことはできなくても、「美味しいは心も体も救う」。そんな食事の力、管理栄養士の力がみられる内容です。
ホスピめしは調理業務を委託していたのに対し、エーヨーヒーローは直営の病院が舞台です。
両方読むと調理員さんとの関係性の違いも楽しめるかもしれないですね。

栄養士の登場する小説

給食のお兄さん

学校給食で働く調理師、管理栄養士が登場する小説です。全5巻、ベストセラーにもなったシリーズです。
コンクールで優勝するほどの腕を持ちながら、小学校の給食調理員として働くことになった佐々目。
プライドが高く、周囲と衝突してばかりの佐々目が、同僚や上司、子どもたちとの交流を通じて成長していきます。

さまざまな問題を抱える子どもたちに、不器用ながら向き合っていく主人公、こんな給食のおにいさんのつくる給食が食べたかったな、と思うようなお話です。
佐々目の上司として登場する管理栄養士の毛利は、食育に熱心な男性。
「給食のためだったら何だってする」という彼に感銘を受けます。
反面、食育にこだわり過ぎて周りが見えない、頭の固い部分は、私も気をつけないと、と考えさせられました。

栄養士の登場するドラマ

chef〜三ツ星の給食〜

2016年秋に放映された天海祐希さん主演のドラマです。
こちらも調理師がメインですが、栄養士や学校給食の現場が登場するお話です。
三ツ星レストランで働く天才女性シェフ星野光子が、食中毒事件をきっかけにレストラン業界を追い出され、三つ葉小学校の調理師として働くことになります。
どんな問題に直面しても「私の作る料理はいつだって、“最高”に美味しいのよ」と、前向きに立ち向かい、解決していきます。
給食とは、限られた予算と労働力で、決められた栄養素に、いつもと同じ時間に同じ料理を大量に作るものだと、学校給食がいかに苦労して作られているのかがよくわかる内容になっています。
ドラマなので、現実にはあり得ないような部分もありますが、ドライ運用や当日調理についてなど、給食の厳しい衛生管理について説明があったり、「お肉通りまーす」「配管まであと○分!」というようなリアルな声かけがあったり、現場を知る栄養士にとっては“あるある”と共感する場面が多くあります。
管理栄養士の荒木を演じるのは、遠藤憲一さん
管理栄養士兼調理師という立場で、献立作成や調理業務を行なっています。
主要な登場人物で、とても素敵な役柄なのですが、いまいち栄養士としての働きが見られず、献立たてているだけ?という印象になるのが残念です。配役や、元居酒屋の店長という設定に、違和感を感じてしまいました。
病院や学校の大量調理では、“美味しさは二の次”のような表現をされることが多いですが、星野シェフと荒木を始めとする給食室のメンバーのように、子どもたちの「美味しい!」のために全力を尽くす気持ちも大切だと思いました。

最後に

いかがでしたか?気になる作品はありましたか?
まだまだ「給食のおばちゃん」というイメージの強い栄養士のお仕事。
こういった作品が多くの人の目に触れることで、栄養士という仕事について、幅広く活躍する場があることを、知ってもらえるきっかけになるかも知れません。
今後、栄養士がクローズアップされる作品が増えていくと、嬉しいですね。

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