【除菌・消毒】栄養士が教える、ご家庭の台所や食卓を清潔に保つ方法!

【除菌・消毒】栄養士が教える、ご家庭の台所や食卓を清潔に保つ方法!

栄養士が教える、ご家庭の台所や食卓を清潔に保つ方法

ノロウイルスの感染などが気になるこの季節。嘔吐や下痢の症状があると、とても辛いですね。
暑い季節も、0−157などの細菌による食中毒が心配です。
家族の健康のためにも、台所や食卓は清潔にしておきたいですよね。
綺麗にしているつもりでも、ウイルスや細菌は残っているかも?
今回は、家庭での食中毒予防、除菌や消毒の方法についてお話しします。

食中毒予防の基本

細菌やウイルスが好む環境
腸管出血性大腸菌0−157などの細菌は、高温多湿を好みます。
具体的には温度25℃以上、湿度70%以上で増殖活動が活発になります。10℃以下、60℃以上ではほとんど増殖はしません。
逆にノロウイルスやインフルエンザなどのウイルスは、低温低湿状態を好みます。 温度15℃以下、湿度40%以下で活発に活動します。

食中毒予防の三原則

食中毒予防の三原則をご存知ですか?
「つけない・増やさない・やっつける」この3つを意識することが体調管理につながります。

「つけない」は食品に細菌をつけないということ。手や調理器具を清潔に保ちましょう。
「増やさない」は細菌の増殖活動を抑えるということ。食材・料理を室温で放置せず、適切な温度で管理しましょう。
「やっつける」は細菌を死滅させること。75℃1 分以上(ノロウイルスは 85℃1 分以上)の加熱で、ほとんどの細菌は死滅します。
食材は中まできちんと火を通しましょう。また、使用後の調理器具などは消毒を行いましょう。

ちなみにウイルスは食品中では増殖をしないので、「増やさない」は該当しません。
代わりにノロウイルス予防には「持ち込まない・つけない・やっつける・拡げない」の4原則があります。
どちらにも共通するのが「つけないこと」と「やっつける」こと。この2点について詳しくお話ししていきます。

家庭で食中毒予防する方法

手洗いはしっかりと

台所や食卓を清潔にするためには、手が清潔であることが第一です。
外から帰ったら、食事の準備をする前には丁寧に手洗いをしましょう。石鹸で洗った後、しっかり水分を拭き取ります。最後にアルコール消毒をすると尚よいですね。

こまめなアルコール消毒で簡単消毒

シュッとスプレーするだけで除菌効果のあるアルコールは、家庭での食中毒予防に便利です。
調理する前の台所に、食事前の食卓に、そして終わった後の食卓や台所に、シュッとしておく習慣をつけるといいですね。
注意して欲しいのは、アルコール消毒は濡れているところにしても意味がないということです。
水分が混ざってしまうと、アルコール濃度が下がり、消毒効果が弱くなってしまいます。しっかりと水分を拭き取ってから吹きかけてくださいね。

塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)でしっかり消毒

アルコールは一部の細菌・ウイルスには効果がないのに対し、次亜塩素酸ナトリウムはすべての微生物に効果があります。
アルコール消毒が効かないノロウイルス予防には、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が必要です。
2ℓの水に対し、10ml(ペットボトルのキャップ2杯)の塩素系漂白剤をいれ、消毒液を作ります。調理器具などは10分程度浸して、水でよくすすぎます。
調理台やテーブルは、布巾に含ませて拭きあげた後、すすいだ布巾で再度拭きあげましょう。消毒液が付いたままでは、錆びやすいので気をつけてくださいね。
理想は1日一回消毒できると良いですが、難しければ、週1回など定期的に徹底消毒する日を設けてみてください。

汚れを残さない

食べ物の汚れは細菌にとっての栄養です。食器や調理器具は、汚れが残らないよう洗剤できちんと洗いましょう。調理台やテーブルも同様、食べかすなどが残らないようきれいに拭きあげます。実際に、どのような場所に細菌やウイルスが溜まりやすいのでしょうか?

細菌やウイルスの溜まりやすい場所

ふきん・タオル

湿った状態が続くふきんやタオルは雑菌の温床です。毎日洗ってしっかり乾かしましょう。
毎日はなかなか難しいかもしれませんが、週1回程度は煮沸や漂白剤で消毒を行うことをおすすめします。
大きめの鍋でお湯を沸かし、1分間グツグツ煮るとしっかり除菌できますよ。
漂白剤を使えば、つけておくだけなので楽チン。見た目も白くスッキリしますよ。

スポンジ

食べかすが残り、湿ったままの状態になりやすいスポンジ。このまま放置すると細菌の繁殖に好都合な場所となってしまいます。
使用後は汚れや洗剤をよく洗い、ぎゅっと水気を切って、風通しの良いところでしっかりと乾燥させます。煮沸や漂白剤で消毒するのもよいですが、劣化しやすくなるのが難点。
日々しっかり洗って乾燥させることを徹底し、2−3週間で新しいモノと交換するとよいでしょう。

まな板・包丁

加熱する前の食材を扱うまな板や包丁は、細菌がたくさんついています。特にまな板は細かな傷に細菌が溜まりやすいです。
毎回きちんと洗浄し、定期的に漂白剤で消毒すると良いでしょう。泡タイプの漂白剤が使いやすくおすすめです。
通常のまな板の他に、生魚・生肉用のまな板や、サラダや果物など生食用のまな板を用意し、3種類のまな板と包丁を使い分けると安心です。
分けることが難しければ、生肉、生魚を切ったあとは、必ず洗って消毒してから他の食材で使うようにしましょう。

冷蔵庫などの取っ手

家族のみんなが触れる冷蔵庫の取っ手は、ウイルス感染の原因となりやすい場所です。1日の終わりに、アルコールを吹きかけたり、アルコールを含ませたキッチンペーパーで拭き上げると良いでしょう。家族がノロウイルスに感染してしまった場合は、塩素系漂白剤を使って消毒するようにしてください。

特集その他カテゴリの最新記事