【体験談】復職しやすい?栄養士の産休・育休について

【体験談】復職しやすい?栄養士の産休・育休について

復職しやすい?栄養士の産休・育休について

ワーキングマザー栄養士さんなら誰しもが直面する「復職」。
それぞれ考えるタイミングがあるのではないでしょうか。今回はそんな「栄養士の産休・育休からの復帰について」をテーマにお話しします。

産休育休は比較的取りやすい?!

結論から言うと管理栄養士の職場では、割と産休・育休を取りやすいと言えます。
行政栄養士、病院栄養士、委託給食会社栄養士は特に取得しやすいです。
しかし、福祉施設、個人の開業医、飲食業での産休・育休は、少々状況が変わってきます。

やはり、雇用主の規模の大きさは産休・育休の取得のしやすさに影響してきます。
現実的には、規模の小さな職場では出産と同時に退職ということも珍しくないのが現実です。

実際に復職はしやすいのか?

では、実際に休業できたとして復職はしやすいのでしょうか。
産休・育休制度自体は近年どの職場でも期間に差はあるものの、ある程度設けられるようになってきています。
そこで復職をするにあたって抱える不安要素として大きいのは「復職後スムーズに仕事ができるかどうか」ということです。

管理栄養士・栄養士の職場では、中には栄養士の在籍数が少数、もしくは一人といった職場があります。
栄養士在籍数が一人というところでは、産休代理で勤務される栄養士さんに業務をすべて請け負ってもらうことになります。
産休代理職員は全く業務について知らないのに、代理職員の雇用が遅くなると、産休に入る栄養士から代理職員への引継ぎ期間も必然的に短くなります。
こうなると代理職員も大変ではありますが、復職する栄養士も大変です。
十分に引継ぎをしきれずにたったひとりの代理職員に業務を渡しているので、復職するころには、自分が勤務していた時と仕事の方法が変わっていることが大いにあるからです。

こういった観点からみると、委託給食会社のような栄養士が複数在籍する委託給食会社のほうが復職しやすいです。
委託給食会社の場合は、事業所を複数持っているため、希望の勤務形態の事業所に異動する形もとることが可能だからです。

しかし、異動ができない場合は調理業務がある職場では、早朝勤務がある場合もあります。
福祉施設では宿直勤務がある場合もあります。
このように管理栄養士・栄養士の職場は復職する環境が整っている場合ばかりではないのが現実です。

同じ職場じゃなくても、働こうと思えばできる

現在所属している職場が、早朝勤務・宿直勤務がある、シフト制、自宅からの距離が遠い等がある場合は、思い切って転職という形で復職することも選択肢として持っておくことはできます。
栄養士専用の転職サイトも最近は多く、親身になって転職相談に乗ってくれるところもあります。

どうしても勤務時間が調整できない、子供の病気で急に保育園にお迎えに行くということが不可能、といった方にはフリーランスという選択も可能です。
近年管理栄養士・栄養士のフリーランス業は増えてきています。
特定保健指導業、ライター業、レシピ開発業など、仕事の幅も少しずつではありますが増加しています。
フリーランスは自分で仕事のスケジュール調整が可能なので、家庭に合わせたスタイルを目指しやすいです。

少しでも復職しやすい状況を作るのに必要なものとは?

しかし、以前働いていた職場に復職ができない!というわけでは決してありません。このような状況を把握した上でできる対策をご紹介します。

栄養士在籍数が少ない職場では、引継ぎの準備をしっかりする

栄養士在籍数が少ない職場、もしくは一名の場合は、引継ぎ作業が復職後の戻りやすさに非常に重要になります。
引継ぎが不十分だと、復職したあとの業務の変化が大幅に変化してしまう可能性があります。
それにより復職後、慣れない育児と並行して仕事をするのがより難しくなってしまうことに繋がってしまうのです。
そのため、産休・育休を取得すると決まったら、事前に自身の行っている業務をマニュアルといった形にして引継ぎすることをお勧めします。
そうすることで、この業務だけはしっかり現状の方法でこなしていってほしい!というものを伝えることが可能です。

また、引継ぎ期間が短くても代理職員に業務を伝えることが可能になります。
マニュアルを作るという作業は大変かもしれませんが、自身の日々の業務の整理をすることにもつながるのでお勧めです。

休業中も必要最低限の業務の情報を確認しておく

産休育休中は、様々な仕事に関する情報が手に入りにくくなります。
各職場での情報はもちろんですし、管理栄養士・栄養士としての最新の知識、制度等も意識していないと手に入りにくいです。
新たな情報を知らないまま復職してしまうと、復職直後に慌てて勉強しなければならないこともあり、困ってしまうことが多いです。
特に栄養管理や給食管理、法律等についての基準の変更等は産休や育休中にも把握しておけると良いでしょう。

職場の就業規定を確認しておく

普段目を通さない就業規定
しかし、その就業規定が復職後に助けてくれることが多々あります。
妊娠出産時の休暇についての取り決めはもちろん、復職後、ワーキングマザーにとって役立つ休暇などもあったりします。
実際そういった制度を利用している人が職場にいなかったとしても、就業規定に明記してあることで、その制度を利用する権利があることになります。
ぜひ、産休・育休中に確認しておきましょう。

産休・育休を経て、子供のいる新しい生活と同時に始まる復職。
不安も多いかと思いますが、しっかりと準備することで、きっと不安は楽しみに変化します。
ぜひ参考にして、復職後のワーキングマザー生活を楽しみましょう♪

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