・一番の解決方法は「仕事を覚え、相手に認めてもらうこと」
・栄養士同士で起こった人間関係のトラブル経験談
栄養士は現場に出た時に、調理師や他の栄養士との連携プレーがとても重要視されます。
そんな中で、人間関係について悩みを抱える栄養士が多いと聞きます。
今回は、人間関係に悩む栄養士の方におすすめしたい解決方法についてお話します。
栄養士ならではの人間関係のトラブル
栄養士ならではの人間関係のトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
厳しい先輩栄養士
新人の頃何をしていいのかが分からず、先輩の栄養士にいろいろと質問をするが多いです。
そのときに「何をすればいいですか?」と質問をしても「自分で考えて」と言われたことはありませんか?
質問の仕方を変えて「このおかず盛り付けしてもいいですか?」「この野菜切ってもいいですか?」などと聞いても
「いちいち聞かなくても分かるでしょ」と言われ、困ってしまいます。
自分なりに考えたうえで相談しているのですが、それでもなかなか会話が進みません。
新人でまだ仕事を把握していない時にこれを言われると、仕事がやりづらくなっていきますね…
ミスをすべて自分の責任にされる
栄養士の業務には食材の発注も含まれます。
予備を確認し、計算をした上で食材を発注しているのですが、何故か材料が足りなくなることがあります。
そういった場合に、すべて栄養士の責任にされてしまうことはありませんか?
こういうことが続くと、発注業務をするのがだんだん嫌になってきます。
作ったおかずを余らせて持って帰るのが当たり前な顔をする先輩には、本当に悩まされます。
嫌味を言う調理師さん
栄養士と調理師との人間関係も複雑です。
「美味しくない」「味が薄い」「食べ物ではない」など、私が作った献立の味付けに文句を言われることもあります。
人間関係で悩まないようにするためには
栄養士に関わらず、短期間で人間関係を築くのは難しいですよね。
人間関係を築くには相手に認めてもらうことがとても重要です。
ただし、相手に認めてもらうためには日々のコミュニケーションと長い時間の積み重ねが必要です。
そして、仕事を少しずつ覚えるようになり、少しずつ仕事が出来るようになっていくことで、人間関係への改善につながります。
私は、今の職場で仕事を始めた時には、最初は先輩との相性は少し険悪でした。
先輩に文句を言われてすごく悔しい気持ちでいっぱいだった私は、一度教えてもらったことを一度で覚えるようにしました。
夜寝る前にその日に教えてもらったことをもう一度復習し、次の日の仕事に臨みます。
すると、「のみこみが早いじゃない!」と少しずつ認めてもらえるようになり、少しずつフォローしてもらえるようになりました。
人間関係が変われば、仕事にやりがいを持つことも出来ます。
「仕事を辞めたい」「仕事に行きたくない」と思った時こそさらに、仕事を丁寧に頑張ってみてはいかがでしょうか。
もし仕事で一人前になるようになっても、人間関係が変わることがなければ、その時は転職を考えてもいいかもしれませんね。
体験談:私が経験した人間関係のトラブル
最後に、私が実際に体験した人間関係のトラブルについてお話します。
年上の後輩とのトラブル
私が今の仕事を始めてから2ヶ月経った頃、一人の新人さんが仲間入りしてきました。
しっかりとしていて頼もしい感じで、年齢も私より上の方でした。
最初は、先輩と後輩と3人で現場作業をして、余裕持って楽しく仕事をすることができました。
しばらく経って、後輩が仕事に慣れてきた頃に、私と2人で仕事をするシフトが出てきました。
その頃から、私の精神的に負担がかかる出来事が始まりました。
後輩と言っても私より年上なので、指摘したいことも言いにくい面がありました。
後輩も、プライドが高い人だったのか、何かを指摘されることを嫌いました。
先輩には忠実な後輩ですが、私の言う事は全く無視をしてくるようになり、
私だけ挨拶をしないなど、態度にも表れるようになってきました。
栄養士の業務は連携を持つことが大事です。
お互いに確認し合って仕事をしないとスムーズに進まないし、ミスが起こることもあります。
「私にいろいろ言われるの嫌なんでしょ」
「私より少し早くこの仕事始めたからって良い気にならないで」
など後輩から言われることもあり、精神的に本当につらかったです。
自分で解決できなければ相談をする
後輩と一緒に仕事をしていてすごく辛くなった私は、仕事を辞めようと考え始めました。
でも、仕事は楽しいので正直辞めたくはありません。
仕事を辞める前に、ダメもとで先輩に相談をしてみることにしました。
先輩と後輩は年が近いこともあり、仲が良く、後輩の事を信頼していた部分があったので、私が後輩について悩んでいることを言っても聞いてくれないのではと思っていました。
しかし、いざ先輩に言ってみると、しっかりと親身になって聞いてくれて、私がどうやったら働きやすくなるかを考えてくれました。
そして、後輩と私が和解できるようにセッティングしてくれることになりました。
環境が変われば…
ある日後輩はセッティングを待たずに突然退職してしまいました。
こんな言い方は良くないかもしれませんが、これで悩むことはなくなりました。
自分をとりまく環境が変わることで、悩みが解決することもあります。
もし、人間関係で悩んでいる場合、相談できる人がいるなら一人で抱え込まずに相談してほしいと思います。