・年末年始の行事食と代表的な食材
・行事食レシピのご紹介
年末年始にはイベントがたくさんで、行事食を提供する施設や病院も多いですよね。
行事食を作るのは大変ですが、作るとみなさんが喜んでくれるから嬉しいです。
今回は年末年始の行事食と、そのレシピをご紹介します。
行事食のレパートリーに困っている方は是非参考にしてみてください。
年末年始のイベントと行事食について
年末年始といって、まず思い浮かぶのがお正月のおせち料理ですが
それ以外にもイベントはたくさんあります。
年末年始のイベントと行事食について、代表的なものを以下にまとめてみました。
冬至(12月22日) |
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冬至の七種(かぼちゃ、れんこん、ニンジン、銀杏、金柑、寒天、うどん)、小豆粥 |
クリスマス(12月24日~25日) |
ケーキ、ローストビーフ(チキン) |
大晦日(12月31日) |
年越しそば |
お正月(1月1日~3日) |
おせち料理、お雑煮、お屠蘇 |
人日の節句(1月7日) |
七草粥 ※春の七草<せり,なずな,ごぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな(カブ),すずしろ(ダイコン)>の入ったお粥 |
鏡開き(1月11日) |
お餅 |
他の月に比べても、12月~1月の行事食はとても多いことがわかりますよね。
この中からお手軽に作れるメニューのレシピをご紹介いたします。
行事食のレシピ
煮しめ
煮しめは正月などにもてなし料理として出される料理です。
煮汁が残らないようにじっくり時間をかけてじっくり煮詰める調理法を「煮しめる」と言われたことが転じて「煮しめ」と言われています。
材料 | 分量(1人分) |
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里芋(冷凍) | 20g |
人参 | 10g |
れんこん | 20g |
こんにゃく | 20g |
鶏モモ肉 | 20g |
たけのこの水煮 | 10g |
絹さや | 2g |
薄口醤油 | 5g |
砂糖 | 3g |
料理酒 | 1.5g |
だし汁 | 80g |
サラダ油 | 少々 |
- 人参とレンコンはいちょう切り、こんにゃくは1cm角、たけのこは短冊切りにする。絹さやは半分に斜めに切る。
- 鍋にサラダ油を入れて熱し、鷄モモ肉を炒める。
- 人参、れんこん、こんにゃく、たけのこを入れて炒める、だし汁を加えて柔らかくなるまで煮る。
- 砂糖を入れて煮て、薄口醤油、料理酒を加えて味付けし、凍り豆腐、絹さやを入れて煮る。
松風焼き
松風焼きはおせちの定番料理で、鶏ひき肉に味付けして平らに焼きます。
和菓子の松風に似ているためこのような名前が付けられたそうです。
材料 | 分量(1人分) |
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鶏ひき肉 | 50g |
長ネギ | 10g |
すりおろし生姜 | 1g |
いりごま | 2g |
青のり | 0.2g |
濃口醤油 | 7g |
みりん | 7g |
味噌 | 2g |
- 長ネギはみじん切りにする。
- ひき肉、ネギ、生姜、濃口醤油、みりん、味噌を粘り気が出るまで混ぜる。
- ホテルパンにクッキングシートを敷き、②を入れて平らにならす。
- スチームコンベクションオーブンで170℃15〜20分焼く。
- 焼けたらごまと青のりを振りかけて切り分ける。
田作り
田作りは別名「ごまめ」とも言い、「五万米」と漢字が当てられますが、豊作祈願からつけられています。
また、幼魚を多く使用していることから、子宝に恵まれるとも考えられ「子孫繁栄」の縁起も担いでいます。
材料 | 分量(1人分) |
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煮干し | 10g |
揚げ油 | 適量 |
白ごま | 1g |
砂糖 | 2g |
濃口醤油 | 2g |
水 | 1g |
- ごまは軽く炒る。
- 砂糖、濃口醤油、水は鍋に入れて温める。
- 煮干しを揚げ、②に絡める。
- ごまを和える。
白玉雑煮
白玉雑煮は餅を主な具材とし、醤油や味噌などで出汁の味を整えたつゆをはった日本料理です。
正月によく食べられます。
材料 | 分量(1人分) |
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白玉 | 2個 |
鶏胸肉 | 15g |
大根 | 20g |
人参 | 10g |
白菜 | 10g |
ねぎ | 5g |
しいたけ | 1枚 |
ほうれん草 | 10g |
醤油 | 7g |
酒 | 5g |
だし汁 | 100cc |
- 鶏むね肉は1cm角に切る。
- 大根、人参、いちょう切りに、白菜、しいたけ、かまぼこは一口大に、ねぎは小口切りにしておく。
- ほうれん草はさっと茹でて刻んでおく。
- だし汁に鶏肉、大根、人参を入れ、柔らかくなったら残りの野菜を加えて煮る。
- しょうゆ、酒、白玉だんごを入れ、最後に塩で味を調える。
七草粥
七草粥はすずな、すずしろ、せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざの7種類の植物を使用したお粥のことです。
その一年の無病息災を願って1月7日に食べられ、正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われています。
豚ひき肉と味噌を加えて子供から大人まで幅広く食べやすい味に仕上げます。
材料 | 分量(1人分) |
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米 | 1/4合 |
水 | 約200ml |
七草 | 15g |
鶏ひき肉 | 10g |
味噌 | 3g |
塩 | ふたつまみほど |
サラダ油 | 少々 |
- 米を研ぎ、鍋に米と水を入れて中火で煮立たせる。
- 煮たったら弱火にし、5分程度かき混ぜる。
- 別の鍋にサラダ油を入れて鶏ひき肉を入れて炒める。
- 七草、炒めた鶏ひき肉を入れ、塩と味噌で味を整える。
かぼちゃのいとこ煮
いとこ煮は小豆を柔らかく煮る、かぼちゃを柔らかく煮るなど別々に煮ることをめいめいに煮ると言います。(めい=姪)
姪と姪が一緒のお椀に入って一つの料理を作り上げ、姪同士はいとこなのでいとこ煮と言われるようになったという説があります。
神仏への共物を集めて煮た行事食が始まりです。
冬至にかぼちゃを食べると病気にならないと言われています。
材料 | 分量(1人分) |
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かぼちゃ | 50g |
あずき | 7g |
濃口醤油 | 0.5g |
薄口醤油 | 1g |
みりん | 1g |
煮干しだし | 20g |
- かぼちゃは1.5cm角に切る。
- 鍋に出汁を入れ、かぼちゃを煮る。
- あずきを入れ、濃口醤油、薄口醤油、みりんを入れて味を整える。
最後に
年末年始は特別感があり、冬至や年越し蕎麦、おせちや七草粥など様々な行事食があります。
行事食によって季節を感じることができますので、ぜひ行事食は出してあげたいものです。
行事食を作る際は食べやすいように田作りは揚げたり、七草粥はひき肉や味噌を入れたりと一工夫すると喜ばれます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。